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過去の技術紹介(2020年)

①大阪大学 産業科学研究所

技術概要金属ナノワイヤのネットワークを利用することにより、高い柔軟性と透明性を有する配線・デバイス・センサを開発した。開発物の特徴は、微小な電気信号処理を行える、柔らかいため対象物を傷つけない、透明なため対象物をいつでも観察できる等、多機能な点である。
論文等[1] Facile fabrication of stretchable Ag nanowire/polyurethane electrodes using high intensity pulsed light
DOI: 10.1007/s12274-015-0921-9
[2] Printable Transparent Microelectrodes toward Mechanically and Visually Imperceptible Electronics
DOI: 10.1002/aisy.202000093
リンク大阪大学 産業科学研究所 関谷研究室

②大阪府立大学 工学研究科

技術概要金ナノ粒子とセルロースナノファイバから得られる複合膜は,自立性,柔軟性に優れ,金板の6倍以上の引張強度を示した。金含有量が10体積%で金属的な導電性を示し,耐熱性,腐食性にも優れることから,破れない金箔として産業用途への展開を期待している。
論文等・H. Shiigi, T. Tomiyama, M. Saito, K. Ishiki, D. Q. Nguyen, T. Endo, Y. Yamamoto, X. Shan, Z. Chen, T. Nishino, H. Nakao, T. Nagaoka, Smart Golden Leaves Fabricated by Integrating Au Nanoparticles and Cellulose Nanofibers, ChemNanoMat, 5(5), 581-585 (2019).
・椎木 弘,齊藤真希,松井響平,山本陽二郎,破れない金箔~フレキシブル金薄膜,表面技術, 71(6), 408-411(2020).
リンク大阪府立大学工学研究科分子認識化学研究グループ

③大阪府立大学大学院 工学研究科

技術概要ナノフォトニクスを駆使した高感度・高集積バイオセンサーを開発。
このバイオセンサーは、従来技術に比べ疾病の診断及びウイルス等検知を早期且つ安価に可能とし、医療サービスの提供はもちろん、スマートフォン等を用いることで簡易にウイルス等の検知も可能にできる可能性があり、介護現場や保育園等の衛生管理にも活用が期待される。
論文等Reflectometric detection of influenza virus in human saliva using nanoimprint lithography-based flexible two-dimensional photonic crystal biosensor, Sensors and Actuators B: Chemical
Volume 148, Issue 1, 30 June 2010, Pages 269-276
Plasticized Poly(vinyl chloride)-Based Photonic Crystal for Ion Sensing,  American Chemical Society, 2014, 86, 24, 11986–11991
Polymer-based Photonic Crystal Cavity Sensor for Optical Detection in the Visible Wavelength Region, The Japan Society for Analytical Chemistry, 2016 Volume 32 Issue 1 Pages 117-120
リンク大阪府立大学大学院 工学研究科

関西大学 環境都市工学部

技術概要自己組織化位置推定方式Self-Organizing Localization(SOL)
-測位設備がなくとも,人やモノが集まればその位置が高精度に分かる-

自己組織化位置推定方式SOL(Self-Organizing Localization)は、大規模屋内施設において人が携帯するスマートデバイス(スマホやウェアラブル端末など)、自立移動体デバイス(ドローンやロボットなど)から送られる膨大な情報をクラウドに集約し、AIにより分析することで、高度な都市型屋内空間ソリューションの提供が可能。デバイス間の無線通信による隣接トポロジ情報を集約し、これに自己組織化メカニズムを適用することにより屋内環境の測位設備に依存することなく多数のデバイスの位置を推定可能とする。
論文等特許
第6532606号・第6487963号・第6467334号・第4878488号・第4571041号:位置測定、無線装置、無線システム、記憶媒体およびそのプログラムに関するもの
US8060107 Radio Network System Capable of Autonomous Estimating Using Position Correction,国際電気通信基礎技術研究所(ATR)

学術論文
・IR-UWBを用いた集約型自己組織化位置推定方式とその実装評価,情報処理学会論文誌, No. 61, No.7, 1238-1248, 2020.
・集約型自己組織化スマートデバイス位置推定方式SmartFinderのノード経路長を用いた実機実装評価,情報処理学会論文誌,Vol. 60,No. 12,pp. 2291-2301,2019.
・無線センサネットワークにおける仮想トポロジを用いた集約型自己組織化ノード位置推定方式とその実装評価,情報処理学会論文誌,Vol. 58,No. 2,pp. 448-460,2017.
リンク関西大学 環境都市工学部

⑤関西大学 システム理工学部

技術概要本技術は、昆虫や動物など生物の体の構造や機能を模倣し活用する「バイオメティクス」分野の研究において開発された、ナノ・マイクロ構造を有した素材である。この素材は、大腸菌などの微生物を殺菌・抗菌する効果を持つことから、医療分野はもちろん、サニタリー、食品分野への展開も期待される。また、物理的に微生物を殺菌・抗菌するために、従来の化学的処置(薬剤投与)による耐性菌(対AMR)や変異ウィルスの出現を防ぐことができる画期的な技術である。
論文等伊藤 健, “クマゼミの翅を模倣した抗菌材料の開発”, 機能材料, 39, (2019) 44-52.
リンク関西大学 システム理工学部 機械工学科 ナノ機能物理工学研究室
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